福井県経営品質賞受賞組織

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2009年度 福井県経営品質賞受賞組織 優秀賞

株式会社 カワムラモータース

設立
昭和39年12月(前身は河村商店、明治29年より)
代表者
代表取締役社長 河村 将博
所在地
福井県三方郡美浜町河原市17-3-1
資本金
2,000万円
従業員数
27名(2009年)
URL
http://www.hondacars-wakasa.co.jp/

表彰理由

株式会社カワムラモータースは、昭和39年創業のホンダの新車ディーラーとして、新車販売、中古車販売、修理等のサービスを行う企業です。福井県三方郡美浜町を本拠地に、敦賀市内にも店舗を展開し、厳しい市場環境の中で業容を拡大してきました。
平成18年に現社長が就任して以来、企業としての考え方の再整理や業務プロセスのシステム化などに取り組み、社員の個人スキルに依存する業務のあり方から、システムを中心としたチームプロセスでの業務のあり方への転換を図っています。その中で、ミッションを「トラブルフリーのクルマを創ろう」に定め、変革テーマ「トラブルフリーのクルマを創るための事業戦略を通して、対話による仮説検証型プロセスが実行できるレベルへの組織能力の向上」のもと、社員の意識改革や組織風土の改革に積極的に取り組んできています。継続的な経営品質向上活動に取り組み、2007年度に同賞「奨励賞」を受賞しています。

 

厳しい市場関係の中で生き残るための
「戦略課題マトリックス」のもとでの戦略構築と展開

社長が10年後のあるべき姿に向けた戦略のガイドラインを戦略課題マトリックスチャートとしてデザインし、そのガイドラインを基に、戦略課題の達成状況を、社長を含む経営幹部が判断しながら単年度の戦略課題を明確化している。
また戦略を構築し展開するプロセスとして、戦略の実現可能性を高めるために「対話を挟むスキマを持たせること」を重視し、拠点毎に改善要求が2カ月に1件というプロセス目標が立てられ検証されている。

 

統合型業務管理システム「CIear Box」を活用した、
業務プロセスのシステム化と体系化への取り組み

社長を中心として改善が継続的に行われている社内の統合型業務管理システム「Clear Box」は、単に顧客データベースや売上管理等の情報システムにとどまらず、事業全体のあるべき姿から業務プロセスを明らかにし、個人の能力やスキルに依存しないビジネスモデルとして再構築されている。これは限定された経営資源や厳しい市場環境の中で、いかに効果的かつ効率的な経営を実現するかという視点から取り組まれてきた戦略的かつ中長期的な見通しに基づく取り組みで、顧客への対応スピードや新車販売だけに依存しない基盤収益の最大化を図るという戦略課題ともよく合致した活動であり、業績にも結びついている。

 

顔がよく見える組織の特性を生かしたコミュニケーションの良さ

社員同士が営業、サービス、総務という業務の枠を超えて協力しあう組織風土があり、そのことを社員が「大切にするもの」として認識している中で、社長を含む経営幹部においては、組織の問題を話し合う場を毎週設定する必要があるのではとの提案を受け、ただちに毎週月曜日、経営幹部が社内の様々な内容について、その根本原因や解決策まで含めて話し合う場を新たに設定している。また社員間では「明日を語る会」で社員の趣味や個人的な興味など社員個々に光を当てる活動が継続されており、これらは積極的な経営改善を行う前提としての組織風土の形成について基礎的な整備ができている。


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